静岡県御前崎市の中部電力浜岡原発3号機の補助建屋内で高濃度の放射性廃液53リットルが漏れ、中電は2日午前、県危機管理局理事らに事故について説明した。中電は前日、作業員や職員ら21人が最大0.05ミリシーベルト被ばくしたと発表したが、さらに8人が最大0.2ミリシーベルト被ばくしていたと報告した。いずれも健康に影響はないという。
中電静岡支店の原子力グループ部長ら3人が県庁を訪れ「心配をおかけして申し訳ない」と謝罪。漏水原因については「廃液は粘りがあり、配管の流れが悪くなって詰まった可能性がある」と説明した。
中電によると、廃液漏れは1日午後4時15分ごろ発生。廃液の放射能を減衰させるための濃縮廃液貯蔵タンクから配管を使って廃水を抜く点検作業中、タンク周辺の4カ所の排水升からあふれた。
当時、4人が作業中で、職員ら30人が駆け付け、廃液の蒸発や飛散を防ぐ措置をとったという。中電は1日時点では、計23人が現場に立ち入り、うち21人が最大0.05ミリシーベルト被ばくしたと発表していた。
中電は29人が被ばくしたことについて「保安院の保安規定に基づく中電の作業計画にのっとった対応で、問題はない」と説明。県危機管理局の渡辺洋己理事は「放射線管理区域内とはいえ、国の基準を大きく超える放射能が確認された。県民の不安は大きく、早急に対策をしてもらいたい」と話した。【浜中慎哉】
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