ハンドル形電動車いすの事故防止に向けて経済産業省はこのほど、日本工業規格(JIS)を改正すると発表した。12月20日付で制定公示を行う予定。
ハンドル形電動車いすは、2007年5月に製品事故情報報告・公表制度が始まってからこれまで、転落など30件の重大製品事故が報告されていた。また、鉄道などで利用する際に小回りが利く性能などが求められており、これまで定められていた電動車いすの基準(JIS-T9203)からハンドル形の規定を抜き出し、新たにJIS-T9208(ハンドル形電動車いす)を制定する。
改正では、電動走行から手押し走行に切り替えるクラッチについて、第三者でも簡単に認識でき、操作も行えるよう規定する一方、運転する人が坂道などで手押し状態にクラッチを切り替え、暴走することを防ぐため、乗車中は運転する人がクラッチを切り替えられないようにする規定を盛り込む。また、斜面で急発進や急停止を行った場合の安定性の確保や、乗降中に誤ってアクセルレバーに触れても事故を起こさないよう設計上の配慮を求める。
このほか、鉄道での利用に配慮した回転性能の規定を追加するほか、製品の特性を分かりやすく示すため、「旋回安定性」「段差乗越性」「回転性能(小回り性)」について、それぞれ3ランクに分けて表示させる。
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