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問われるPTAの在り方……和田中の「廃止」で

民間企業リクルート出身の藤原和博校長の退任が迫った東京都杉並区立和田中学校が、夜間塾「夜スペ」に続いて、また大きなニュースとして取り上げられました。新年度からPTA組織を、同中が独自に設置している「地域本部」の中に吸収してしまおうというのです。PTA会長は置かず、(社)日本PTA全国協議会(日P)からも脱退するというのですから、実質的な「廃止」と言ってよいでしょう。PTAに関しては、役員選びなどでお困りになった方々も多いと思います。賛否はともあれ、その在り方に一石を投じたことは間違いないでしょう。

http://study.goo.ne.jp/special/news/200804142.html -gooニュース

PTAの歴史は、戦後教育とともにありました。1946(昭和21)年に来日した第1次米国教育使節団がまとめた報告書の中で提言され、占領下で連合軍最高司令官総司令部(GHQ)の指導により設置が促進されました。今や約3万4,000と大多数の学校に単位PTA(各学校の組織)があり、会員は「約1,000万人」(日P)といいます。
PTAは文字通り「親と先生の会」(Parent-Teacher Association)であり、保護者と教員が対等の立場で参加する、というのが趣旨でした。しかし、実際にはT(先生)抜きの「親の会」になっているのが、ほとんどの学校の実態でしょう。また、各種行事や委員会活動などが盛んなPTAがある一方で、組織の維持だけで大変なところも少なくありません。

藤原校長は、同中の地域連携ホームページに、「慣性の法則から抜けられないPTAのみなさんへ、和田中より愛を込めて」というアピールを掲載しています。なかなか刺激的なタイトルです。そこには、「全国のPTAのみなさんが泣いて喜ぶ大改革」「誰もできなかったPTA組織のスリム化」といった指摘もあります。これには保護者のかたのみならず、口にできなかった胸の内を突かれた思いがする先生方も、実は多いのではないでしょうか。
ただし、アピールをよく読めばわかるように、和田中では単にPTAがなくなるというわけではありません。地域本部は元保護者や地域住民、ボランティアなどが同中を支える任意団体であり、この中に「現役保護者部会」として位置づけられるわけです。これにより「保護者と教員とがよりフェアな関係を築ける」というのが、藤原校長の説明です。

言うまでもなく、既存のPTAが歴史的役割を終えたなどということはあり得ません。むしろ今、保護者と先生が協力して子どもの教育に当たる必要性が、ますます高まっていると言えるでしょう。ただ、その具体的な協力の方法や組織の在り方となると、学校や地域の実態によって、多様でよいのかもしれません。肝心なのは、学校を支え、ともに教育を担う、実効性ある組織になっているかどうかです。
新年度からは、各市町村に「学校支援地域本部」を設置する文部科学省の事業も始まります。これを機に、各学校でもPTAの在り方や役割分担、運営の方法などを再点検したいものです。

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2008年04月15日 13:39に投稿されたエントリーのページです。

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