全国で急増しているセルフ式ガソリンスタンド(GS)を狙って、店員の目の前で精算機から強引に現金を盗む事件が2006年9月以降、首都圏で約120件発生し、少なくとも数千万円の被害が出ていることがわかった。
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20080416-567-OYT1T00494.html -gooニュース
いずれも未明から早朝の店員が少ない時間帯に複数の男が乗用車で乗り付け、バールなどで精算機を壊す強盗まがいの手口。警視庁では、約120件の大半は、同一グループによる犯行の可能性が高いとみて、関係県警と情報交換しながら捜査している。
同庁関係者らによると、06年9月3日午前4時ごろ、埼玉県川島町の国道254号沿いのセルフ式GSに4人組の男が乗用車で乗り付け、1人が店員に話し掛けているうちに、残る3人がバールのようなもので自動精算機4台を次々にこじ開け、現金計103万円を奪って逃走した。
同様の被害は、国道16号など幹線道路沿いに広がり、昨年1月以降は都内や神奈川、千葉県内でも相次いだ。東京と神奈川の都県境付近に被害が集中しており、神奈川県内の被害は約80件に上った。
一連の事件の犯人グループは2~4人組で、目出し帽やマスクなどで顔を隠し、盗難ナンバーを付けた白っぽいセダンを使用。1人が車内で待機し、残りのメンバーがバールなどを振り回して店員を追い払った後、精算機をこじ開ける。犯行時間は2~3分と手際の良さが目立つという。
今年1月の未明、目黒区南の環状7号線沿いのGSで起きた事件では、3人組の男が精算機を壊し、現金約50万円を奪った。当時、店員は事務所内にいて、防犯カメラの映像を見て犯行に気づいたが、店員は「バールや棒でめちゃくちゃにたたき壊していたので、怖くなって事務所の奥に逃げ込んだ」と話した。
精算機には、多い時には100万円以上の現金が入っており、この店では事件後、こまめに現金を回収するようにしたという。
セルフ式GSは、規制緩和による消防法の改正で、1998年4月から出店が認められた。人件費を抑えられることから各地で急増し、昨年6月現在、全国で約6400店。フルサービス式に比べ、1リットル当たり2~3円安い価格と終日営業が多い利便性から、販売量を伸ばしているという。
窃盗事件を受け、精算機メーカーでも、開閉部の継ぎ目を強化し、金属製パネルで機械全体を覆うなど、防犯対策を強化している。

