茨城県土浦市で起きた連続殺傷事件で、殺人容疑で逮捕された無職 金川真大 ( かながわまさひろ ) 容疑者(24)は殺りくゲームなどに没頭しては、うまくいかないと当たり散らす姿がたびたび目撃されていた。
自室の壁には、赤色で書かれた「死」の文字を残していた金川容疑者。土浦署捜査本部は、殺人願望を抱くようになった背景について捜査を続けている。
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◆切れやすい性格◆
両親や妹、弟と暮らす自宅で、金川容疑者の部屋を見た捜査幹部は、息をのんだ。壁に書かれた「死」の文字のほかに、ドアに拳で殴った跡が複数あったからだ。ドアはゆがんでいた。
自宅近くの複合遊技施設にいた男性(18)は、金川容疑者が格闘型ゲームをやっているのを何度か見た。「負けたり、思い通りにいかなかったりすると、ゲーム機をたたき、いすをけっていた」と振り返る。別の男性は「ささいな一言でも切れるから、何か言うには気をつけないといけなかった」と証言する。
捜査幹部は「高校時代から、ストレスがたまると、よくものに当たっていたようだ」と話す。
金川容疑者は3月に入ってから、自分の携帯電話から、別に所有していた携帯電話に「おれがやることがすべてだ」「おれが神だ」などとするメールを送っていた。
一方で、「おれも自分を終わりにしたい」という記述も。捜査本部は、殺人願望を正当化しながら破滅願望も抱いていたとみて分析している。
◆部屋こもりがち◆
金川容疑者の自室には、100本近いゲームソフトがあった。23日に逮捕された際、リュックには3日前に発売されたばかりの携帯ゲーム機用のソフトが入っていた。東京・秋葉原で開かれたゲーム大会で準優勝した経験もある。
友人の男性会社員(22)は、「一緒に遊ぶときはだいたい自室でゲーム。勉強机、布団、テレビとゲーム機だけの殺風景な部屋だった」と話す。気に入っていたのは、格闘ゲームやゾンビを次々と殺すホラーゲームなどだった。もともと、自室にこもりがちだったという金川容疑者。今年1月にコンビニ店のアルバイトを辞めてからは、さらに閉じこもるようになり、ゲームに没頭する日々を過ごしたという。
◆まじめな高校時代◆
金川容疑者は高校時代、「まじめ」で通っていた。同級生だった男性会社員(24)は「独特の世界を持っていて、まじめなグループに属していた。目立たない、薄い存在だった」という。3年間を通じて欠席、遅刻はそれぞれ1日だけ。弓道部に所属し、全国大会にも出場した。
1、2年時は大学進学を希望していたが、3年生の6月に弓道部を引退すると就職希望に変えた。しかし、自宅近くの製造業関係の会社には採用されなかった。出身高校の教頭は「県外企業でもいいから入りなさいと何度も助言したが、就職活動もしなくなった」と振り返る。さらに、「部活動を引退して気力がなくなったのではないか」と話す。
卒業後はアルバイトで貯金をし、目標額に達したらアルバイトを辞めるという生活。夜遅くに寝ては、昼に起きることもあったという。

