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■防災■


自然現象によって引き起こされる災害を未然に防ぐというのは、私たち人間の力ではなかなか難しいもの。
地震に遭いたくない、台風を防ぎたい、と思っても簡単に自然のながれを変えることは出来ません。

でも、自然災害の周囲で引き起こされる被害たとえば
「情報がないために引き起こされる二次災害」や
「正しい情報が伝わらないために引き起こされるパニック」など、
私たち自身が有効な対策を施すことで未然に防ぐことのできる被害が多くあることも事実です。

私たちはこの“情報伝達”の点で有効な対策のひとつとして、
今や誰もが持ち歩いている携帯電話への
“携帯メール”を利用した情報配信システムを提案しています。

ではなぜ電話でなくメール、“携帯メール”なのか?
それについてまず少しだけ説明させてください。



携帯電話のインターネットメールの仕組みは電話機能と違って回線対回線の交換機ではなく、
TCP/IPネットワークのルーターというものを使って通信されます。
そのため、電話交換機だと通話中回線が交換機の回線数を超える同時通話が出来なくなり、
災害時に回線パンクで通話ができなくなる事態が多く発生しますが、
高速に整備されたネットワーク環境であれば、インターネットメールによる配信は同時に多くの通信を可能とします。
(TCP/IPのバックボーンが混雑していると着信時間に遅延が出る場合もありますが。)

つまり災害時、電話が混雑して使えなくなっても、携帯メールなら十分に使える可能性を残しているということです。

現在、国内のインターネット環境の整備によって、メールの配信は格段に円滑なものとなっています。
そういう意味でこの“携帯メール”を利用した通信は、災害情報の配信方法としても最適なものといえるのではないでしょうか。



■「7.13水害」での問題点

2004年 7月13日、新潟県の中越〜県央地方を襲った集中豪雨「7・13水害」は、死者15人、住宅被害約2万棟というあまりにも大きな被害をもたらしてしまいました。
その災害時、一体どのような問題点が起きていたのでしょうか・・・。 ・・・それはやはり“情報伝達”についてでした。

▼通常使っている通信手段の中で、携帯電話メール以外は通信不能状態に…。
・「固定電話」「携帯電話(通話)」が極端にかかりにくくなりました。
災害時、電話は想像を大幅に超える混雑状態になります。「助けを求める電話」「家族の安否を確認する電話」などの電話が集中するからです。
実際に災害の真っ只中で電話を試みた結果、「10回に一回通じるかどうか」と言ったところでした。

・電器製品も使用不能。
電器製品が直接水に浸からなくとも、コンセントが水に浸かれば電器製品は使えません。FAXもラジオもパソコンも、すべてそうです。
携帯用の電器製品はと言えば、携帯用ラジオ(こういう物を持っている人は、もうあまりいないかもしれませんが)の乾電池切れ。
携帯ノート型パソコンは、PHSを使って通信しますので、これも電話と同様に混雑で不能。

・携帯電話のメールだけが唯一正常に機能。
電話もダメ、パソコンもFAXもすべてダメ、という状況の中、唯一携帯電話のメールだけは正常に機能しました。

▼また、大切な情報をみんなが同時に共有することができなかった点
避難勧告を広報車でふれまわっても情報をまんべんなく伝えるには時間を要しました。
豪雨のせいで家の中では聞き取れない人も多く、大切な情報をみんなが共有できていませんでした。
人によって「すぐに逃げなければ」「まだ大丈夫だろう」と感じ方もさまざまで、結果的に取り残されたり逃げ遅れたりする人もありました。


このように“情報伝達”という問題点が浮き彫りになったのです。




■住民安全ネットワークジャパンの活動

●災害時の活動

私たちはこの“情報伝達”の点で有効な対策のひとつとして、“携帯メール”を利用した情報配信活動をしています。



実際の配信例はこちら

利用登録方法はこちら


▼携帯メールなら、災害時つながりにくくなりやすい電話(通話)よりも情報のやりとりに役立つ

いかに便利な携帯電話も、「いざ」と言う時に使えなくては意味がありません。
もし電話が使えなくなってもメールなら使える可能性が十分あるのならば、メールを使った情報伝達網を構築しておくべき。
私たちはそのように考え、活動しています。


▼利用者にメールを一斉に配信することで、多くの人が同時に情報を知り、それに基いた行動をとれる
私たちが配信する情報は、すべて警察・消防・保健所といった行政各機関からの信頼できるものですので、
新聞やテレビ・ラジオと同じように正確な情報として得ることができます。
しかも、「新聞を開く」「テレビやラジオを点ける」といったアクションを起こさずとも、いざと言う時はいわば強制的に情報を伝えることができるメール、これによって正確な情報をより迅速に伝えることが可能となります。


▼防災特派員
災害時、出来るだけ多くの生きた情報を伝達するために、各地に防災特派員を配置して、
災害時の情報発信の役割を担ってもらおうと考えています。

防災特派員は災害時、周辺の状況を携帯メールで配信本部に送ります。(カメラ付携帯なら写メールで画像も送れます)
それらを各地の現在の状況として、配信本部から携帯メール配信によって利用者へ一斉配信するしくみです。

私たちの活動に賛同して、防災特派員としてご協力くださる方はメールでご連絡ください。

「防災特派員」の申し込み・お問合せはこちらから




●災害後の活動

▼ボランティア情報の配信

今回の「7.13水害」でも大きく取り上げられたのが災害復興支援要員の不足・不均衡などの問題です。
ボランティアに参加してくれる市民は大変多かったのですが、地域によって人数が足りなかったり、余ってしまったりと、ばらつきが目立ちました。
私たちは、防災特派員から情報を収集し、その被災現場の生の声を支援活動に反映させて行こうと考えています。
災害後の正確な現場情報を、防災特派員から収集すると同時に、私たち自身も災害ボランティア活動に参加し、現場の状況を自分たちの目で確認し、情報伝達に活かしていきます。


実際の配信例はこちら



●平時の活動

▼日常的に防災情報の配信

“災難は忘れた頃に・・・”と言われるように、いつ起こるかわからないのが災害。
突然襲ってくる災難には、誰もが慌てふためき、正常な判断を怠るのは当然のことです。
これに対処するには日頃からの心構え、言い換えれば日常的に防災に関する情報を目にすることが大切でしょう。

防災訓練の様子や、防災関連のイベントなど、普段から住民に防災意識を持ってもらえるような情報配信に取り組んでいきます。


実際の配信例はこちら


●行政側防災関係者の皆様へ協働事業ほかの提案
各市行政の防災関係者の皆様へ、私たちと協働事業を行いませんか?
県外の防災関係者の皆様へ、私達の優れた携帯電話情報伝達システムを破格料金で使用しませんか?

私たちは、携帯電話の情報伝達システムについて、約3年の期間をかけて実験、学習を繰り返しノウハウを蓄積してまいりました。
その一部をご案内させてもらいます。


▼携帯電話情報網構築の問題点を解決


携帯電話のメールを使った情報伝達網は
「災害が起こった時、自分がどこにいても情報が飛び込んで来る」という優れた情報網です。
しかし、そのために平時より情報伝達網を構築しておかねばなりません。
当然のことですが、送信側がいかに張り切って情報発信しても、それを受け取ってくれる人がいなければ何もならないからです。

携帯電話の情報伝達網を構築する上で問題になるのは、

1,いかにしてスムーズに登録してもらうか?
2,いかにしてより多くの住民から登録してもらうか?


この二つです。
それぞれについて、私たちの意見を述べます。


1,いかにしてスムーズに登録してもらうか?

1については、まず最近の携帯電話メールアドレス事情を説明せねばなりません。
たとえばDoCoMo携帯電話の場合、「ドメイン指定受信」(→携帯電話からのメール、もしくは指定したドメインからのメール以外のメールを受信不能にする設定)を掛けていれば迷惑メールが入ってきませんでした。
しかし、狡猾な迷惑メール業者が特殊なソフトを開発して、ドメイン指定受信をかいくぐって迷惑メールを発信するようになってしまったため、ドメイン指定受信は迷惑メール対策としての意味を為さなくなり、別の対策を講じざるを得なくなりました。
その新しい迷惑メール対策が「メールアドレスを長く厄介なものに設定する」ということなのです。
迷惑メール業者はアカウントを機械的な作業で自動的に組み合わせ、送信対象を作ります。この時、短いメールアドレスならば簡単に組み合わされてしまいますが、長く、しかも中にハイフン「−」やアンダーバー「_ 」、などの記号や数字が多く混じっていればいるほど、組み合わせられにくいメールアドレスとなるのです。

さて、メールアドレスを長くすることで迷惑メールは入ってこなくなりました。
しかし、ここで新たな問題が発生します。
それは「自分のメールアドレスを他人に伝達しづらくなった」ということです。

ちなみに、私のメールアドレスは、3人の子供の名前と自分の誕生日をハイフンやアンダーバーでつないだもので、文字数はアカウント部分だけで22文字に設定しています。
この長いメールアドレスのおかげで、一日に数10本入ってきていた迷惑メールがまったく何も入らなくなりました。しかし、反面、自分のメールアドレスを他人に伝えられなくなったのです。

紙に書いて知らせようにも、メールアドレスが長すぎて、時々自分でも間違えることがありますし、たとえ丁寧に間違わないように書いても、今度は見る人が読み取り間違いをしてしまう始末。
数字「0」とアルファベット「o」、数字の「1」とアルファベット「l 」、その他見分けにくい文字だらけ、見間違えても仕方ありません。
ある調査によれば、このようにして紙に書いてもらって集めたメールアドレスの約50%が無効だったという結果が出ているほどです。
携帯電話メールアドレスの基礎知識
迷惑メール対策として従来の代表的な方法「ドメイン指定受信」はもはや役に立たなくなった。
「ドメイン指定受信」設定で受信できるメールは、
自分が指定したドメインからのメールもしくは携帯電話ドメインからのメールの二種類のみ。

ドコモ:docomo.ne.jp
 au    :  ezweb.ne.jp
ヴォーダフォン:vodafone.ne.jp

それでは、どのようにしてメールアドレスを集めれば良いのでしょうか?
答えは一つしかありません。「本人からメールを送信してもらうこと」(→メール送信式収集法)です。
この方法なら、どんなに長いメールアドレスでも、間違えることなく認識することができます。
「それならば簡単」とばかりに、すぐに自分のパソコンにメール送ってもらおうと考えられた方は、ちょっとお待ちください。

メール送信式のアドレス収集方法にも次のような問題点があります。

・携帯電話から入力するのに苦にならないメールアドレスを設定する必要がある。
・登録申し込みのメールに対して、確認のメールが返信されてこないと不安に感じる。
・登録するつもりなく、間違ってメール送信したのに、「登録」扱いにされてしまった。
・登録する側は、24時間いつでも自由にメール送信できるので、受け取った側はパソコンに張り付いた状態で処理に追われる。
・メールを送信してもらっただけでは、名前も電話番号もわからない。

これらの問題点をクリアして、メール送信式の収集方法は、初めて稼動させることができるのです。

 私達が、長岡技術科学大学ベンチャー共同開発した登録システムは次のとおりです。
携帯電話から入力する際、まったく苦にならない全部で10文字という短さのメールアドレス。
しかも、どの文字も携帯電話のキー一回押しで現れる文字「j 」「m」「p 」という3種類の文字だけ
で構成されているアドレス jm@jmjp.jp にメール送信してもらう。(タイトル欄に3桁数字を入れて
もらうことでエリア識別)
約30〜60秒後にシステムが自動的に登録案内メールを返信する。
登録案内メールに書かれてある手順に沿って、名前や電話番号を入力し、「確認」ボタンを押す。
「確認」ボタンを押してもらうことで、自主的な登録を確認してもらう。
登録するつもりなく間違ってメール送信してしまった場合には、「確認」ボタンを押さなければよい。
最後に登録者各自専用の登録証が自動的に送信されてきて完了。               
登録者の情報は、世界規模セキュリティのサーバー内のデータベースへ自動的に整理して保管される。
管理者がメールアドレス管理に手間を掛ける必要なし。

以上のとおり、メール送信式のアドレス収集方法の問題点は、すべて解決しています。


2,いかにしてより多くの住民から登録してもらうか?

「携帯電話で災害情報を受信できますので登録しませんか?」このような呼びかけに、いったいどれくらいの住民が反応してくれると思いますか?
私たちが防災関係の方たちに対して協調したいことはこの点にあります。

たとえば、7.13水害はあれほど甚大な被害をもたらしたというのに、住民の関心度はもはや相当に下がっています。
住民の中にはもしかすると「20〜30年に一度の災害が、今起こったということは、今度災害が起こるのは数十年後。だからしばらくは安心」こんなふうに考えてしまっている人がいるかもしれません。
これらの災害が異常気象に起因していることを説き、またすぐにも災害に襲われるかもしれないことをわかってもらおうとしても、いったん災害に対する関心度の下がってしまった住民にはなかなか届かないでしょう。
とても残念なことですが、これが現実です。
災害時の情報網を構築するのは厄介なものですね。

どんなに素晴らしいシステムでも、防災面だけで利用者を募集していくのは困難ということではないでしょうか?

平時における住民の関心事は、「災害」よりも「自分の安全」です。
私達の行っている方法なら、
「身近な事件や事故の情報を知ることができるので登録しませんか?」というふうに働きかけ、より多くの住民から登録をしてもらうことができます。
(安全情報の提供は、新潟県警察本部からご協力いただいております。2004.8.19の県警による定例記者会見において、大勢の記者の前で当NPOとの連携が発表されたことをご承知の方も多いと思います。)

より大きな防災情報網を作ろうと思ったら、
防災以外の情報を扱うことによって、住民の関心をひく必要があるのです。

私達の活動の第一目的は、「子供の安全・家族の安全」。防災面での、情報網の活用は、むしろ二次的な産物でした。
しかし、活動を進める内に、災害時の情報網を作る際にも、私達のやり方が最も有効な方法であることに気が付いたのです。

そこで、大きな声で防災関係者の皆様にご提案申し上げる次第です。
私達の培ってきたノウハウを使って、強固な防災情報網を作りましょう。
お互いの長所を活かしあって、より経費の安上がりな方法で目的を達成するべく、協働事業として推進していきましょう。

かかる費用は考えられないほどの廉価設定(利用者数とサイトページ数とメール機能に依りますが、
月額33,000円〜100,000円/ドメイン料金等含む)となっています。
このシステムと同様のシステムを、仮に独自で作られた場合は月額料金の100倍近くの開発費がかかることになり、さらにそれを運用していくスタッフ人件費を計算すれば、数千万円の出費となります。
ですから、月額使い放題のこの定額プランがいかに廉価であるかご理解いただけると思います。
純粋な民間会社ではなく、大学院ベンチャーが開発したシステムを、NPOが取り扱っているという条件が重なって、このような廉価が実現しました。
仮に途中でやめようと思っても先行投資がないからいつでもやめられる。
進歩が著しい携帯技術の世界で数百万レベルの先行投資は愚行です。
先行投資を極力抑えた月額プランを私たちはお勧めしています。

詳しい見積り等のご相談は下記まで
ご連絡をお待ちしております。
↓↓↓
NPO法人 住民安全ネットワークジャパン 
事務局 新潟県長岡市関東町5−4
0258-39-1656 Fax 0258-37-0898
E-mail : info@jmjp.jp

担当/笠井徳昭(事務局長)



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