新潟県のJA越後さんとう管内は、県内の水稲作付けの大半を「コシヒカリ」が占める中では珍しく、加工用のうるち米や、もち米、酒造好適米が多いのが特徴だ。米菓や酒造のメーカーが地元にある強みを生かして、原料米の供給に力を入れる。主食用米の消費が減退し価格が下がる状況下で、需要が安定した原料米の販売で農家経営の安定を支援している。
管内の特徴は、加工用もち米「ゆきみのり」の作付け強化に代表される。「ゆきみのり」はおかきやせんべいなど米菓への加工適性が高い新品種。県内の米菓メーカーから作付けの要望があったことを機に、2012年産から試験栽培を始めた。現在は管内で加工用米として作付けするもち米のほとんどを占める。
14年産が初の本格的な契約栽培となり、3000俵(1俵60キロ)を契約。全国的に加工用米は、在庫の積み増しや特定米穀の値下がりで需要が緩むと見込まれるが、15年産は6000俵まで拡充することが決まった。さらに、16年産の契約目標は1万俵を目指す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150309-00010002-agrinews-ind