2日公示された衆院選で、県内6選挙区に19人が名乗りを上げた。前回選挙に比べ野党間の調整が進んだため、23人から4人減少した。自民と共産は全区に6人、民主は5区を除く5人、生活は5区に1人、社民は2区に1人を立てた。届け出を終えた各候補は暴風に雨や雪が交じる中、遊説に飛び出した。安倍晋三首相の政策、特に経済政策「アベノミクス」や消費税再引き上げの延期、集団的自衛権の行使容認、原発再稼働の是非などが争点で、県民の判断が注目される。投開票は14日に行われる。
■女性2前職に新人男性挑む 4区
自民前職の金子恵美氏(36)は午前8時半すぎ、三条市旭町の結婚式場で約450人を集めて出陣式を行った。
荒天のため、屋内で行われた第一声に、験担ぎに前回当選時に着ていた赤いパンツ姿で登場した金子氏は「アベノミクスの真価が問われる選挙だ。景気回復の実感を新潟に届けるには、安倍政権が歩んできた道しかない」と強調した。選対本部長の早川吉秀県議や市議、佐藤邦義田上町長らも駆け付けた。
新潟市秋葉区や長岡市栃尾地域でも出陣式を行いながら演説し支持を求めた。
民主前職の菊田真紀子氏(45)は午前9時、三条市東裏館の事務所に小池清彦加茂市長ら約100人を集めて出陣式を行った。
一時的に雨がやみ、晴れ間がのぞく中、菊田氏はアベノミクスを批判し「地方の暮らし、経済、家計が打撃を受ける。中小・零細企業の声をダイレクトに反映した政策を進め、戸別所得補償制度を復活させるなどして燃料暴騰や米価下落で苦しむ農家を救うべきだ」と訴えた。
その後、こぶしを振り上げて支援者らと「勝つぞ」コールを連呼し、選挙カーに乗り込んだ。
共産新人の西沢博氏(34)は午前9時半すぎ、三条市西大崎のスーパー前で第一声。午後は新潟市秋葉区の商店街でも、雨やあられが降るなか、約50人の支持者を前に「安倍政権の暴走にレッドカードを突き付ける。私たちの願いがまっすぐ生きる新しい政治に変換する好機だ」と声を張り上げ、若さで戦い抜くと強調した。
西沢氏は、消費税増税の中止▽国民第一の経済政策に転換し景気回復▽海外で戦争する国づくりを許さない▽すべての原発即時廃炉-などの政策を訴え、選挙区内を回った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141203-00000021-san-l15