旬の食材情報をお届けしつつ、みずみずしいアイデアで極上のひと皿をお届けする夢の3シェフNEO。今回のテーマは、「レモン」でした。酸味で口の中をさっぱりさせてくれる上、味に変化をつけて塩分を控えるのにも一役買ってくれる、名脇役です。「レモン塩」ブームの火つけ役ともいうべき、料理研究家の井澤由美子さんから「レモン塩」のさまざまなアレンジや、この夏イチオシの「レモン胡椒(こしょう)」を教わりました。また、3シェフNEOの皆さんも絶品レシピの数々を伝授。この時期にこそ味わいたいレモンの魅力満載でお届けしました。
■井澤由美子さんの「レモン塩」
材料・作りやすい分量
・レモン・・・3コから5コ
・粗塩・・・500グラム
※井澤さんは、皮にワックスや防カビ剤などがかかっていない国産のレモンをすすめています。
※保存容器は1リットル以上のものがおすすめです。
※レモンの数は果肉・果汁の量によって調整してください。
☆作り方
1.レモンは、2コを1センチの厚さの輪切りに、1コを乱切りにする。
2.密閉できる保存容器の底に塩を敷き、レモンと塩を交互に重ねる。
3.よく振ってまんべんなく塩を行き渡らせる。
※常温で保存し、ときどき上下に振ってください。1週間で食べられますが、1か月ほどしてレモンから水分が浮き出てきた頃からが、酸味も塩もマイルドに変化しておすすめです。
※常温で保存する場合にはご紹介した塩の分量を守ってください。塩を減らすと常温で保存出来ないこともあります。
※レモン塩は正しく保存すれば、時間がたつごとに、まろやかに味わい深くなります。1年以上たったものは、冷蔵庫で保存すると安心です。
■「さらさらレモン塩」
材料
・レモン塩の塩の部分・・・大さじ3から4
・レモン塩の皮・果肉の部分・・・1枚から2枚
☆作り方
塩とみじん切りにした皮・果肉の部分を天日で1日から2日ほど乾かしてすり鉢でする。
また、オーブンの天板にオーブンシートを敷き、みじん切りにした皮・果肉の部分と塩を広げて130度のオーブン下段で10分焼き、返して10分焼いても同じように作ることができる。
★おすすめの使い方:刺身・てんぷらなど。
■「レモン塩バター」
材料
・バター(無塩)・・・200グラム
・レモン塩の皮、果肉の部分・・・1枚から2枚
☆作り方
バターを600ワットのレンジに30秒ほどかけて柔らかくし、塩をぬぐってみじん切りにした皮・果肉の部分を混ぜる。
★おすすめの使い方:ステーキ・パスタなど。
■「レモン塩マヨネーズ」
材料
・マヨネーズ・・・40グラム
・レモン塩の皮・果肉の部分・・・2枚
☆作り方
マヨネーズに、塩をぬぐってみじん切りにした皮・果肉の部分を混ぜる。
★おすすめの使い方:サラダ・サンドイッチなど。
■「レモン胡椒(こしょう)」
井澤さんのイチオシは、レモン塩を使った「レモン胡椒」です。レモン塩が熟成されているので、青とうがらしとすりまぜるだけで、手軽に作ることができます。市販のゆず胡椒に比べて塩分控えめなでき上がりになります。
材料
・レモン塩の輪切り・・・1枚
・青とうがらし・・・5本
※青とうがらしが手に入らない場合は、乾燥した赤とうがらしをお湯で戻しても同じように作ることができます。
☆作り方
1.青とうがらしを小口切りにし、すり鉢で好みの粗さにする。
※青とうがらしのタネが気になる場合は取り除いてください。
2.(1)にレモンの輪切りを入れてさらにすり混ぜる。
※冷蔵庫で2週間ほど保存できます。作りたてはフレッシュ感たっぷりのレモン胡椒、数日置くと青とうがらしの香りが落ち着き、レモン感を感じるレモン胡椒になります。
■レモン胡椒を使ったおすすめ2品
やきとりの材料
鶏もも肉・・・1枚
手羽先・・・適宜
粗塩・・・少々
☆作り方
1.鶏肉に塩をもみ込んで30分~1晩おき、ペーパータオルで出てきた水けをふく。
2.魚焼きグリルを熱し、皮目を上にしてパリッと焼く。焼けた順から取り出し、器に盛って、レモンこしょうをそえる。
れんこんのきんぴら風の材料
れんこん・・・ひとふし
レモン胡椒・・・大さじ1
ごま油・・・大さじ1から1と2分の1
オイスターソース・・・大さじ1
☆作り方
1.れんこんは皮をタワシでこすり、5ミリ幅に切って水に5分ほどさらしてからザルに上げる。
2.フライパンを中火にかけ、ごま油をなじませて(1)のれんこんに油を回すように炒める。
3.オイスターソースをからめてレモンこしょうを加え、さっくり合わせて器に盛る。
NHK「あさイチ」2014年8月26日放送分
http://news.goo.ne.jp/article/asaichi/life/asaichi-20140826-a-001.html