東京電力は20日、柏崎刈羽原発で検査不備があった問題で、新たに1、5、6号機の計61機器で点検漏れなどの検査不備が見つかったとの中間報告をまとめ、経済産業省原子力安全・保安院に提出した。 検査不備は累計で136機器となった。 東電は2月末までに全7基の最終的な調査結果をまとめる方針。
東電によると、点検期限の超過が新たに判明したのは1、5、6号機で自主点検すべき14機器。 発覚を受けて、既に点検を終えた。 また1、5号機の計47機器で、過去に記録不備や記入漏れなどによる点検漏れがあった。
計47機器のうち14機器は、事業者が電気事業法に基づいて重要機器を定期的に調べる検査の対象。 5号機では、原子炉を緊急停止するための非常用ディーゼル発電機に付属する5機器が、点検期限を延ばす場合に必要な健全性評価の記録を残さないまま、点検を約1年遅らせていた。
一方、5号機の点検漏れ調査は完了したとして、東電は同日、10年11月から起動試験(試運転)中の5号機が営業運転に移行しても安全上の問題はないとの評価をまとめ、保安院に提出した。【岡田英】
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