(CNN) 米カリフォルニア州のブラウン知事は9日、人工的に紫外線を出す「日焼けマシン」を14~18歳の若者が使うことを全面的に禁止する法案に署名した。日焼けマシンは発がん性が高いとされるが、州としての禁止法は全米で初めて。
世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関(IARC)は2009年、紫外線を出す日焼けマシンについての研究で、20件以上の論文を調べた結果、30歳未満で使い始めると皮膚がんのリスクが75%高くなることが分かったと発表。発がんリスクの分類を5段階中最高のグループに引き上げていた。
カリフォルニア州上院のテッド・リウ議員はCNNとのインタビューで、07年にも同様の法案を出したが可決されず、今回ようやく成立にこぎ着けたことは「非常にうれしい」と述べた。また、同法によって「多くの命が救われ、不要な苦しみが避けられることを信じている」と語った。
同州ではこれまで、14~18歳でも保護者の許可があれば日焼けマシンが使用できた。法の施行後は医療目的以外の使用が一切禁止される。ただし若者が日焼けサロンへ行き、スプレーで一時的に肌の色を濃くする施術「スプレー・タン」などを受けることはできる。
未成年者の日焼けマシン使用については大半の州が何らかの規制を設けているが、カリフォルニアが最も厳しいケース。ただ郡単位では、メリーランド州ハワード郡が他に先駆けて18歳未満の使用を禁止している。米国以外では、ブラジルがすでに日焼けマシンの全面禁止に踏み切っている。
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