[ カテゴリー:災害 ]

ネット健康相談始動 SNS活用 被災者支援

東日本大震災の被災地では被災者の救護に多数の医療関係者が当たっているが、医師、看護師自身の疲労も見え始めている。そんな中、被災者の健康相談に乗ろうとインターネットのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で医師による健康相談が始まった。県内を含む全国200人以上の医師が登録。丁寧なやりとりで、医療資源が乏しい環境に置かれている被災者の不安を取り除いており、災害時の医療支援の新しい形と言えそうだ。
立ち上げたのは愛媛県の診療所に勤務する山内美奈医師(33)。自治医科大学(栃木県)出身の山内医師は、大学の同級生が自らも被災者でありながら不眠不休で働いている姿に「私は被災地に行けないが、手伝うことができないか」と国内最大手SNS「ミクシィ」のコミュニティに「東北地震・医師による健康相談室」を立ち上げた。
書き込まれている相談内容は不安、不眠やめまい、かゆみ、子どもの下痢やせきなど、すぐに医療機関を受診すべきか迷う症状が多い。それらの訴えに専門科の医師が対応。自分でできる処置の方法を説明し、不安を取り除くアドバイスをしている。
県内から参加している公立久米島病院の伊藤淳医師(33)は「被災地の惨状を見て、居ても立ってもいられず、何かできないかと思っていた。避難所を想像しながらできることを回答している」と話す。
新潟県中越沖地震で医療救護の経験がある県立中部病院の高山義浩医師(41)は「被災地を訪れて医療者が対面で相談に応じることが理想だが、マンパワーの限界もある上、支援者が多数押し寄せることも被災地の負荷を増すことになりかねない」と指摘。「復興の足取りが急がれる状態になると個別の問題が取り残され、災害弱者が孤立してしまうことが過去の震災で指摘されてきた。いつでもどこでも匿名で相談できるサイトの存在はそのような問題にきめ細かな視線を送ることに役立つかもしれない」と期待する。
山内医師は「軽症患者の質問を少しでも解決できれば、現場の医師の負担を減らすことができる。沖縄にも被災地に親類や知り合いがいる人がいると思う。その人たちにインターネットによる健康相談を広めてほしい」と話している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110328-00000001-ryu-oki

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