◇「横浜知的障害関連施設協議会」が表明
障害者殺傷事件で19人が亡くなった相模原市の「津久井やまゆり園」を巡り、横浜市の障害者施設団体「横浜知的障害関連施設協議会」が2日、園の入所者の受け入れを表明した。大規模入所施設の再建を掲げてきた神奈川県の担当課は「入所者、家族の意向に沿って地域移行できればうれしいこと」とし、協議会に協力する考えを示した。
協議会の高山健会長らは県庁で記者会見し「福祉業界は徹底して地域移行を進めてきた。地域のグループホームでは強度の行動障害など重度の人も暮らしている。入所者の意向確認を丁寧にして、希望する暮らしの実現に尽力したい」と述べた。今後、やまゆり園を運営するかながわ共同会や県に協議を求める。
園の再生に向け、県は大規模入所施設を再建する基本構想案を示したが、地域での暮らしを重視する障害者団体や福祉関係の有識者らから異論が噴出。黒岩祐治知事が1月、基本構想案を見直す可能性に言及した。受け入れに応じる動きがあれば、県の構想も変わる可能性がある。【宇多川はるか】
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