夏になると増える悩みが「むくみ」ですよね。男性より、女性のほうがずっと“むくみやすい”と思いませんか? 実は、女子のカラダはむくみやすくできています。その理由は、体内の水不足! 水を飲んでもむくむから…と水を控えるのはNGなんです。
女性は「いつも水不足」!?
人のカラダの60%は水でできている、と言われていますね。東京医科歯科大学藤田名誉教授によれば、実際には女性は男性より平均して5%水が少ないそうです。カラダの中の水は、細胞の中に取り込まれていますが、組織によって水分量が違います。一番多く水を取り込めるのが筋肉、一番少ないのが脂肪。女性は、男性より筋肉が少なく脂肪が多いため、どうしてもカラダの中に蓄えることのできる水の量が少なくなってしまい、これが「むくみ」の一因となっているとのこと。
「むくみ=水分過多」ではないとは、意外ですね!
水不足がむくみの原因に!?
血管から染み出た水分は、細胞に栄養を届けると同時に老廃物を回収して、静脈やリンパ管に戻り、汗や尿として排出されます。老廃物は、汗や尿という水分と共に排出されるわけですが、カラダの水分が足りていないと老廃物を含んだ水をもカラダの中に溜めこんでしまい、むくみを引き起こしてしまうのです!
むくんでいる時こそ「水」を飲んで!
カラダに溜まってしまった老廃物を排出するためには、汗や尿を作る「水」が必要。ですから、むくんでいる時こそ水を飲んでカラダに水を補給してあげることが大切なのです。また、“塩分過多”でむくんでしまっている時も同じ。塩分の摂り過ぎでナトリウム濃度が濃くなると、体内のナトリウム濃度を下げようとカラダは水を溜めこんでしまいます。「水」を補給して、体内からナトリウムを排出しましょう。
むくみ解消におススメの水の選び方・飲み方
むくみの解消には、カルシウムや『サルフェート』が豊富な「中硬水」がオススメとのこと。カルシウムには血管を柔らかくして血流を改善する効果があり、サルフェートは老廃物を排出する効果があります。ただし、飲み過ぎはNG。1日に飲む水の量は1.5L~3Lまで。むくみの解消には喉が渇いてから飲むのではなく、コップ1杯の水をこまめに飲むのがおススメです。
むくんだ状態が続くと、排出されるべき老廃物が細胞を傷つけてしまい、細胞が本来の働きができなくなり代謝の悪いカラダに……巡りの良い余分なものを溜めこまないカラダ作りのためにも、「水」美容を取り入れてみてはいかがでしょうか。
(岩田麻奈未)