花粉症やぜんそくなどのアレルギー症状が夜や朝にひどくなる傾向にあるのは、免疫細胞「マスト細胞」内の遺伝子が夜間から朝方に活発化するためであることを、山梨大医学部の中尾篤人教授(免疫学)の研究チームが突き止めた。
遺伝子の働きを薬で抑制すれば症状の出る時間帯を調整でき、治療への応用が期待される。
研究によると、この遺伝子は「時計遺伝子」と呼ばれ、マスト細胞内で振動してリズムを刻んでいる。日中に落ち着き夜間に活発になる遺伝子の活動に応じて、マスト細胞が花粉やダニの死骸などのアレルギー原因物質に反応する度合いを自ら調節していることが分かった。
鼻づまりやくしゃみなどの症状は、原因物質が体内に入ってマスト細胞から化学物質ヒスタミンが放出され、粘膜や呼吸器に影響するため起きる。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/131027/bdy13102716280000-n1.htm