「大きく息が吸い込めない」「高い場所の掃除がおっくう」「お風呂で背中が洗いにくい」などの経験がある場合、上半身の筋肉が衰えているのかも。運動で体幹を強化しよう。
1.不自由な動きを改善
日常生活の中で、「大きく息が吸い込めない」「高い場所の掃除がおっくう」「お風呂場で背中が洗いにくい」「物が落ちそうになっても、とっさに手が出ない」などの経験がある場合、上半身の筋肉を鍛えることで動作を改善できる場合があります。例えば猫背の場合、深い呼吸をしにくくなったり、腕が伸ばしにくくなることがあります。これは、胸の筋肉を鍛えたり肩甲骨を正しい位置に戻すことで改善できます。また、腕が背中に回らない、俊敏な動きができないという場合は、体幹をしっかり鍛え、肩甲骨の可動域を広げることで改善します。
2.腕・背中・肩甲骨の筋肉を鍛えよう!
●大きく息が吸い込めない・高い場所の掃除がおっくうな人は… 猫背を改善する運動
【回数の目安】10回を1セットとして1日3セット
【用意するもの】いす
(1)いすに楽な姿勢で座り、上唇と鼻の間を人さし指で押さえ、あごを引く。胸を張り、その姿勢を5秒保つ。
(2)指を離して、腕を前に出す。
(3)両ひじを後ろ側に引いて、肩甲骨と肩甲骨の間を近づける。その姿勢を5秒保つ。
ひじが上がらない人は…
手は下に置き、そのままひじを引いて胸を張り、5秒保つ。
●お風呂場で背中が洗いにくい人は… 可動域を広げる運動
【回数の目安】左右それぞれ10回1セット、1日3セット
【用意するもの】いす(座って行う人の場合)
(1)まっすぐに立ち(※ いすに座って行ってもよい)、右腕は手の甲を後ろに向けて、直角に曲げる。左腕は手のひらを後ろに向けてひじを直角に曲げ、肩甲骨を回すように、下から背中へ回す。
(2)右手は頭の上を越えるように、左手は背中の後ろを越えるように回す。自分の限界まで伸ばしたら、その姿勢を5秒間保つ。
●物が落ちそうになっても、とっさに手が出せない人は… 体幹を鍛える運動
【回数の目安】5回1セット、1日3セット
【用意するもの】床が硬くてひざが痛い場合は、バスタオルなど
(1)床に両手(肩幅に開く)と両ひざ(骨盤の幅に開く)をつき、腰を落としたり反らしたりせずに、四つばいになる。あごを引く。
(2)あごを上げずに、左手を前に上げて、下ろす。
(3)同様に右手を前に上げて、下ろす。
(4)右脚を、床と水平になるところまで伸ばして、下ろす。
(5)同様に左脚を後ろに伸ばして、下ろす。
5までができるようになったら…
(6)左手を前に、右脚を後ろに伸ばして、下ろす。
(7)右手を前に、左脚を後ろに伸ばして、下ろす。
http://news.goo.ne.jp/article/kenkotoday/life/kenkotoday-20130910-h-001.html