五泉市中川新の障害者支援施設「いずみの里」と「第2いずみの里」の茶畑で5日、一番茶の摘み取り作業が始まった=写真・日報連会員の比企一夫さん撮影。今年は春先から続く低温の影響で、昨年より1カ月近くも遅れ、一番茶の摘み取りが6月にずれ込んだのは、11年前の初収穫以来初めてという。
同施設は、菅名岳(標高909メートル)の山麓(さんろく)に位置し、冬場は2メートル以上の降雪に見舞われる。厳しい条件のなか、1996年から栽培を試み、現在、約15アールに約450本を栽培している。
茶葉の摘み取り作業には施設内の自立就労センターいずみの施設利用者約15人が参加。緑を濃くする新芽の摘み取りに汗を流した。収穫した約5キロの茶葉は施設内の製茶工場でお茶に仕上げられた。お茶は施設内の菓子工房で製造するケーキ類に利用されるという。
同センターの職業指導員、阿部聡さん(55)は「今年は一番茶しか収穫が見込めない。こんなに遅くなったのは初めて。収穫量も大幅な減少が予想され、例年の一般販売もできないのでは」と話している。
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