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南魚沼のトンネル爆発事故:1年 安全向上、自分たちで 社員2人死亡の下請け会社常務、危険回避へ決意 /新潟

南魚沼市欠之上で昨年5月、作業員4人が死亡した国道253号「八箇峠(はっかとうげ)トンネル」爆発事故は、24日で発生から1年を迎える。なぜ天然の可燃性ガスに引火したのか、原因は不明のままだ。こうした中、現場では今月13日、事故以来中断している工事再開に向けての作業が始まった。社員2人を失った下請けの換気設備会社「流機エンジニアリング」(東京都港区)の常務取締役の西村司さん(39)は、「亡くなった4人のためにも、自分たちで安全対策を切り開きたい」と事故以来初めて、思いを明かした。【山本愛】

事故では、社員の土田雄史(とだたかふみ)さん(当時40歳)と大谷雅之さん(当時39歳)が亡くなった。

土田さんは1995年に入社。西村さんの1年先輩であり、北陸地方や関東近郊の担当者を取りまとめるグループ長だった。「ガス現場の換気設備の知識なら社内で一番たけた人」と言われていた。一方の大谷さんは西村さんとは高校時代からの同級生。7カ月前に転職したばかりだった。「2人とも、会社の枠を超えた大親友だった」。西村さんはこう振り返り、「今も2人にふと話をしたくなる。2人の命を救えなかったことが、まだ割り切れない」と声を詰まらせた。

あの日、2人は豪雨のため約10カ月中断していた工事再開に伴い、換気設備の電気点検のためにトンネル坑内に入った。作業は配線の状態を目視で点検するなど、10分程度で終わる簡単な作業だった。事故の後、作業員がガス検知器を携行していなかったことが疑問視されたが、ガスが発生する危険性については、工事の元請けである「佐藤工業」(東京都中央区)からは伝えられていなかったという。

「作業員4人不明」の知らせに、西村さんは現場に急行したが、高濃度の可燃性のガスやがれきにはばまれ、救助隊も坑内奥まで進めなかった。西村さんは「現場に入るのが怖いのなら俺らが突入する」と関係者に詰め寄ったという。入り口から約1・3キロの地点で4人の遺体を発見したのは事故から3日目だった。

http://mainichi.jp/area/niigata/news/20130524ddlk15040133000c.html

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