[ カテゴリー:子ども, 生活 ]

ノロウイルス予防対策 せっけんでしっかり手洗いを

■排便後の飛び散りを模擬実験

これから冬にかけて、ノロウイルスによる食中毒や感染性胃腸炎が最も多くなる。予防のための手洗いの大切さはよく言われる。しかし、ノロウイルスで下痢をしているときの排便後の処理で、手のひらや長袖の袖口まで汚染されることがある。ノロウイルスは感染者からの2次汚染も多いだけに、排便による汚染の実態を知り、予防対策を徹底することが重要だ。(平沢裕子)

◆広範囲で確認

ノロウイルスは、感染者の便や吐瀉(としゃ)物から人の手を介して2次感染することはよく知られている。どうやって人の手はウイルスに汚染されるのか。

長野県北信保健福祉事務所は昨年、感染者の排便によって、トイレや体がどれだけウイルスで汚染されるか模擬実験した。食品・生活衛生課の和田由美さんは「排便後に手指が汚染され、食卓にウイルスが持ち込まれることは知っているが、本当にそうなのか。実際にどの程度の汚染があるかを視覚的に確認できれば予防に役立つと思った」と説明する。

実験は、疑似水様便として青のポスターカラーを使用。和洋式の各トイレで70ccを排便姿勢で勢いよく排出し、被服や周囲への汚染状況を調べた。排便後、肛門周囲をトイレットぺーパーで拭いたとき、手や被服が汚染するかも調べた。

その結果、和式トイレでは靴やズボンの裾、臀部(お尻)の高い位置、便器の足元周辺と後ろの壁に飛び跳ねがあり、広範囲への汚染が確認された。洋式トイレでは便器の外への跳ねはないが、臀部に跳ねた量は和式よりも多かった。肛門周辺の拭き取り時、親指のつけ根から手のひらにかけてと、長袖の袖口に汚染がみられた。

「実験前はトイレットペーパーを持つ指先の方が汚れやすいと思っていたが、実験では、手のひらや袖口の汚れがひどかった。肛門周辺を拭くとき、無意識にお尻に手のひらが触れるが、これによってお尻に跳ねた汚れが手のひらなどに移ったようだ」(和田さん)

実験では確認できなかったが、手のひらの汚染によって、水を流すレバーやトイレのドアノブ、手洗いの流しのカランなどに汚れ(ノロウイルス)が移ることが予想される。

◆習慣付けを

同事務所ではこの結果を受け、調理従事者がトイレを使用する場合、トイレの外で上着を脱ぎ、長袖の場合は袖口をまくる▽トイレ専用の履物に履き替える▽手洗いはせっけんを使用し、親指周囲や手首は特に念入りに洗う-ことを呼び掛けている。

和田さんは「家庭でもトイレのドアノブや水洗レバー、水道の蛇口など、排便後に感染者が手に触れる所は塩素系の消毒剤などで洗浄した方がいい。トイレの後や食事の前にはせっけんと流水でしっかり手を洗うことを習慣付けてほしい」と話している。

http://sankei.jp.msn.com/life/news/121025/bdy12102508120000-n1.htm

http://sankei.jp.msn.com/life/news/121025/bdy12102508120000-n2.htm

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