長岡市は10日、東日本大震災で発生したがれきを同市栃尾地域の焼却施設「栃尾クリーンセンター」で処理する方針を正式に表明した。盆明けに地元住民への説明会を開き、秋ごろに試験焼却を実施。結果を公開して本格受け入れをする考えだ。
同日の市議会議員協議会で表明した。市によると、市内にある3焼却施設のうち、2施設はほぼフル稼働。栃尾の施設は週3日稼働で、1日当たりの実処理量が約27トンと処理可能量(約30トン)を下回る。また近くにある最終処分場は屋根付きで雨水などの影響を受けないため、焼却灰に含まれる放射性セシウムが水に溶けて流れ出る危険性もないことが決め手になった。
地元住民は「なぜ3施設で処理せず、栃尾地域だけに押しつけるのか」と反発を強めている。森民夫市長は「住民が疑念を抱く気持ちも分かるので、丁寧に誠意を持って説明し理解を得たい」と話した。
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