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三条市の石碑 「日本天文遺産」に認定(新潟県)

三条市の石碑 「日本天文遺産」に認定(新潟県)

 天文学の分野で価値が認められ、新潟県三条市の“ある石碑”が「日本天文遺産」に選ばれた。まだ5つしかない日本天文遺産。どんな歴史的な価値があるのだろうか?
25日、静かに雨に打たれていた石碑。三条市の大崎山公園に建てられている。
麓にある永明寺で行われたオンラインによる授与式。この石碑が「日本天文遺産」に認定されたのだ。
日本天文学会の洞口俊博選考委員長は「世界でも何か所も同時に世界各国の観測隊が観測して、中でも大きな成功を収めた。非常に記念となる場所です」と話した。
「日本天文遺産」の認定書は、日本天文学会が文化的に貴重だと認めた史跡などに送られる。まだ5つしかなく、奈良県の国宝「キトラ古墳の天井壁画」なども選ばれている。
なぜこの石碑が天文学の分野で貴重なのか。じつは、この大崎山。国内で初めて望遠鏡を使うなどして近代的な方法で皆既日食を観測した場所だ。
明治20年8月19日、国の専門家による皆既日食の観測が、三条市を含めた国内4か所で行われた。しかし、ほかの3か所は天候に恵まれず失敗。唯一この場所だけが観測に成功し写真として残すこともできた。
大崎山を所有する永明寺の佐野俊明住職は「初めて聞いたときはびっくりしまして。天の法則と地の理、人の導きという3つの要素がうまく和合していい縁を永明寺の地にもたらしてくれた」と話した。
日本天文学会の洞口俊博選考委員長は「日本の各地にはこういう歴史的な観測が行われたところが何か所もあるんですけど、それらの中では地元のごく限られた人しか知らないものも残念ながら結構あって、そのようなものを地域の方、全国の方に広く知っていただければ」と話した。
県民にはあまり知られていない大崎山の歴史。この石碑に再び光が当たることになった。

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