ノロウイルスは手指や食品などを介して、口から感染して腸管で増殖し、おう吐、下痢、腹痛などを起こします。子どもやお年寄りなどでは重症化するおそれがあるので、家族や職場で予防対策を徹底しましょう。
予防のポイント
手洗い
トイレの後や調理の前、食事の前などには、石けんをよく泡立て、手指、手の甲、手のひら、指の間、手首までしっかり洗いましょう。2度洗いが有効です。
十分な加熱
食材を加熱してノロウイルスを死滅させましょう。目安は中心部85℃~90℃で90秒以上です。おう吐や下痢などの症状があるときは、感染している恐れがあるので、調理に従事しないようにしましょう。
消毒
ノロウイルスに対しては塩素系消毒液が有効です。エタノール(エチルアルコール)や逆性石けんによる消毒は効果がありません。
塩素系消毒液の作り方
市販されている家庭用塩素系漂白剤(次亜鉛素酸ナトリウム6%原液)を希釈して使用します。
器具や直接手で触れる箇所の消毒(300倍希釈の塩素液)
塩素系漂白剤を2ℓのペットボトルにキャップ2杯入れ、水を加えて2ℓにする。
おう吐や便で汚れた箇所(60倍希釈の塩素液)
塩素系漂白剤を500mlのペットボトルにキャップ2杯入れ、水を加えて500mlにする。