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裸の自画撮り 10代で被害深刻化

<自画撮り>裸画像要求 スマホ世代、抵抗感薄く

自身を撮影した「自画撮り」による女子高校生の裸の写真や動画がツイッターや無料通信アプリ「LINE」(ライン)を通じて同級生ら生徒間で拡散し、関わった少年少女が児童買春・ポルノ禁止法違反容疑で書類送検される事件が愛知県で相次いだ。専門家は背景として、通信端末が身近にあり、自画撮りや画像のやり取りへの抵抗感が薄れた子どもたちの現状を指摘する。【高井瞳】
 ◇高校生4人を書類送検
 愛知県警は今月15日、県内の高校2年の少年3人と少女1人を同法違反容疑で書類送検した。4人は同級生で16〜17歳。少女(16)は被害者でもあった。
 捜査関係者によると、3人のうち1人の少年(17)は昨年4月、見知らぬ人からツイッターのダイレクトメッセージで、この少女の裸の画像を入手した。少女がその1年ほど前、当時の交際相手に求められ自画撮りして送ったものらしい。
 少年は「他の裸の画像も見たい」と思い、架空の人物に成りすまして少女とツイッターでやり取りを始めたという。学校で様子を観察し「今日は元気がないんじゃないの?」とメッセージを送った。
 少女は「会ったこともないのに、自分のことを分かってくれている」と感じ、相手が同級生と気付かないまま好意を寄せた。少年は「俺のこと好きなら、できるでしょ」と、最初は下着姿、やがて裸の画像を少女に自画撮りさせて送信させた。
 少年は別の同級生の女子生徒(16)にも同じ架空の人物としてツイッターで接触していた。「少女の彼氏」だけど「女子生徒の方が好き」と伝えて好意を持たせ、今年4〜5月に裸の画像46点、動画4点を自画撮りで送らせたとされる。
 その後、少年はツイッターに女子生徒の画像と動画を投稿した。少女の画像が出回っているともうわさされ、書類送検された別の少年(16)は「お前の写真も持っている。公開されたくなかったら送れ」と少女を脅し、上半身裸の動画2点を得たという。一方、少女は女子生徒を「無視された」などと恨み、仕返しとして、もう1人の書類送検された少年(16)らに、入手した女子生徒のデータを送ったとされる。
 書類送検された4人それぞれによって、画像や動画は次々と拡散された。情報提供で問題を把握した学校は画像と動画の消去を指導し、6月、県警に相談した。書類送検された4人は無期停学などの処分を受けた。
 県警によると、少女と女子生徒は「求められるまま送ってしまった」と話し、最初に画像と動画を拡散した少年は「盛り上げようと思ってやった」と供述しているという。
 県警は今年8月17日にも、女子高校生(当時)が自画撮りした裸の動画をラインで拡散したなどとして、県内の高校に通う15〜16歳の少年少女14人を児童買春・ポルノ禁止法違反容疑で書類送検した。動画は県内6高校の生徒計約50人に拡散したといい、被害者は退学を余儀なくされた。最初に動画を送らせた少年は、被害者から好意を寄せられていると知って要求していた。
 ◇被害深刻化、面白半分で拡散も
 自ら撮影した自分の裸の画像などを送らされる「自画撮り被害」は深刻化している。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で知り合った面識のない人に送るケースも後を絶たない。
 警察庁の統計によると、今年1〜6月に摘発された児童ポルノ事件で自画撮り被害に遭ったのは240人(昨年同期267人)。うち高校生は107人。愛知県警が1〜6月に把握した自画撮り被害者は昨年同期比7人増の16人で、昨年1年間の被害者22人のうち18人は面識のない人に画像などを送っていた。
 元教諭でITジャーナリストの高橋暁子さんによると、スマートフォンに慣れ親しんだ10代はインターネット上だけの人間関係に抵抗が少なく、ネット上の親友や恋人がいる子も珍しくない。高橋さんは「現実社会の接点がなく、日常生活で表に出せない本音を言えるため、親しくなりやすい」と解説する。
 自画撮り被害については「要求する側は『みんなやっている』と言って抵抗感を薄れさせる。送る側は、築いてきた相手の信頼を失いたくないと応えてしまう」と指摘する。自分の写真をSNSで公開することが当たり前になっている状況も影響しているという。
 愛知県警の捜査関係者は「摘発された少年らは犯罪の意識がなく面白半分で拡散していた」と明かす。県警の杉浦巌・少年課長は「拡散した画像を全て削除するのは不可能。取り返しのつかない行為との認識を持ってほしい」と強調した。

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