公園内の「香りのばら園」で、秋バラが見頃を迎えている。公園内に植えられたバラは白や赤、黄、ピンクなど667品種、2315株。秋には、このうち約3分の2が花を咲かせる。一帯に漂う芳醇(ほうじゅん)な甘い香りは、例えば、沈みかかった気持ちも晴れやかにしてくれるだろう。
公園の企画運営グループの担当者によると、秋バラは低い温度の下でゆっくりと花を咲かせるため、香りが長く続き、色が深い美しい花に育つ。見頃は11月初旬までという。
ばら園のほとりにある「ROSE CAFE」で人気を集めているのが「赤バラソフトクリーム」だ。その名の通り赤バラのシロップが使われ、鮮やかなピンク色が「おいしいよ」と誘いかけてくる。食べてみると、ほのかな甘みが口の中に広がり、後味はすっきり。11月6日までの限定販売で、価格は330円。
平成10年7月に開園し、日本海側の国営公園としては最大級の広さを誇る。整備を順次進め、現在開園している部分は東京ドーム65個分の約300ヘクタール。大型のアスレチックや山型のトランポリン「ふわふわドーム」といった遊具を備え、夏場は水遊びも楽しめるなど、子供たちの歓声が絶えない。「広い土地に四季の花々があふれる豊かな自然が魅力。楽しいイベントも年中開いています」と担当者がPRするのも、うなずける。
12月に入れば、週末を中心とした期間中に毎年約5万人が訪れる人気イベント「ウインターイルミネーション」が始まる。約1500本のペットボトルを利用した高さ7.5メートルのツリーや大ケヤキなどが約40万球の発光ダイオード(LED)で彩られる。期間中の6日間、今年初の試みとして300発の冬花火が夜空に打ち上げられるという。
もっとも、取材で訪れても味気ないのも事実。イルミネーションを見に来るときは、自分一人だけではなく…。
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■国営越後丘陵公園 長岡市宮本東方町。関越道・長岡インターチェンジから車で約10分。JR長岡駅からバスで40分弱。入園料は大人(15歳以上)410円、小・中学生80円、65歳以上は210円。未就学児は無料。駐車場の利用は別料金。開園時間は季節によって異なり、10月は午前9時半~午後5時。ウインターイルミネーションの開催日(12月3、10、17、23、24、25日)は午後9時まで開園している。問い合わせは同公園管理センター(電)0258・47・8001。
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