工具・医療機器メーカーのユニオンツール(東京都品川区)が、長岡工場の敷地内に設けた「ゆにおんの杜 南陽保育園」(長岡市南陽)が今月初めに開園した。事業所内保育園でありながら、他の企業で働く保護者や地域の子供も入園できるのが特長。課題だった運営のノウハウや保育士らの確保は市がカバーし、行政が企業とタッグを組んで子育てをしながら働きやすい環境を整えた。
定員は35人で、生後4カ月から就学前までが対象。保育士7人が常駐して保育に当たる。入園した27人のうち16人は社員の子供、11人は地域の子供たちだ。
吹き抜けのランチルームや32メートル×11メートルの遊戯室など保育所内は広々と明るい。3日に見学した同市の磯田達伸市長は「ずいぶん開放的で、あまりない設計だ」と驚いた様子だった。
ユニオンツールの片山貴雄会長は「社員の育児の負担を軽減するため設けた。子供が健やかに育つ環境にしたい」と話し、磯田市長は「長岡の子育て支援体制が充実する。これからの企業の在り方を見据えた取り組みだ」と歓迎していた。
長男の玄太郎ちゃん(3)を預ける同社の社員、大堀鉄太郎さん(37)は「すごく広くて良い施設。子供の体調がよくないときも、すぐに様子を見にいけるので安心」と話した。
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