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子どもの自尊心を育むために「親が手伝ってはいけない」こと3つ

少しづつ春らしくなってきましたね。4月の入学シーズンに向けて、自分の子どもの環境が大きく変わるお母さんも多いのでは? 入学を機に、自分のことは自信をもって自分でやる子どもに成長するのを、親であれば願うはず。
でも、ちょっと注意したいことが! それは、親の接し方次第で、子どもの自尊心が育つかダメになるか大きく変わってしまうこと。
今回は、『AERA with Kids』に掲載された帝京大学教育学部の勝田准教授の意見や、筆者周辺の子育て経験者達の生の声なども参考に、“子どもの自尊心が育たない、やりがちな親のNG行動”をお伝えしましょう。

「自分のことは自分で出来る」が重要

子どものやることは何かと時間がかかるので、親が忙しい時には「ああもう!」と、親がパッと手を出してしまったり、口を出したり、何かと子どもに干渉する機会が多くなりがち。
しかし、子どもに自分自身でやらせることが重要なのです。それはなぜでしょうか?
勝田准教授によると、
「例えば、学校で移動教室に行く時、自分の荷物の整理が出来ずに他の子に後れをとってしまう子がいます。いくら勉強ができても“こんなこともできないの?”と他の子に思われたり、言われてしまうと、子どもは自尊心が傷つきます。
自分のことを自分でやり、“できる”自覚を持つことは子どもに自信をつける第一歩。しかし、大人に支持されたり、やってもらってばかりでは、いつまで経っても自信はつきません。
更に、例えば机の上を片付ける行為は“情報の整理や分類能力”に発展。生活にまつわることは、一見何気ないことも、習慣にすると子どもの心にきめ細かく響き、思いがけない“力のもと”にもなるのです」
とのこと。
つまり、親が手伝ってしまうことによって、子どもの自尊心を育むために大事な“自分でできる自信”を育む機会を奪ってしまうのですね。
これを踏まえて、日常生活で親がやりがちなNG行動をチェックしましょう。

NG1:親が靴をそろえてしまう

外から帰ってきた子どもが靴をそろえないので、親が直す。ありがちな光景ですが、自分で靴をそろえる習慣はとても重要なのです。
「靴をそろえるのは基本的な礼儀作法の一つ。先回りして親がやってしまうと”親に任せておけば安心”といつまでも親に依存してしまうし、友達の家に行った時に、将来自分が恥をかくことになる」(38歳 女性 娘5歳)
「重いものを運ぶなど、体力的な問題で子どもには難しいこともあるが、靴を揃えるのは、教えれば、幼児でもできる。
物理的に無理でなければ、どんどん自分でやらせる習慣をつけるのは、子どものためになるのはもちろん、始めにきっちりしつけておけば、親も後々楽になる」(41歳 男性 息子7歳)

自分のしたことを振り返る習慣

脱いだ靴をそろえるのは、本人がその気になれば、すぐにできることですよね。また、この行為は、自分がしたことを振り返る習慣がつくとのこと。シンプルですが、これができると、小さなミスをしない子に育ちやすいのです。
同様に鞄などを定位置に戻すのも大事。“決まった場所にきちんと戻す”行為を身に付けることは、とても大事です。

NG2:親がテレビを消してしまう

「今日はもう終わりにしようね」と親がテレビを消す光景はありがちですよね。でも、敢えて子どもにやらせることが大事です。
「だらだら見るのではなく、”今日はここで終わり”。この先は宿題や読書をしようなど、自分でスケジュールを考える力をつけさせるために、子どもが小学生の頃からこれを習慣づけた。
結果的に、自分で先のことも考えて行動できる子になっている」(45歳 女性 娘13歳)

自分でやるべきことを考える自己管理能力

“テレビは見たいけど、他にやらなくてはいけないことがある”。そこで、自分で消そうとするのは決断力や判断力が生じます。そして、これは何かを決断しなくてはいけない場面において必要な力。結果的に自己管理能力に繋がります。
また決断力のある子どもは切り替えも早く、すんなり次の行動に移れます。その初歩として、好きなテレビを自分で消す行動はとても効果的なのです。
はじめは「テレビを消そうか」と声掛けから始めてもOK。習慣になるまでは、親が協力してあげましょう。

NG3:こぼしたものを親が拭いてしまう

食事中に子どもが食べ物などをこぼしてしまうと、親がパッと片付けることって多いですよね。でも、ある程度大きくなったら、こぼしたものを自分で拭かせることは大事。
「子どもだからこぼすのは仕方ない。でも、いつも親がやってしまうと、“困ったら、誰かがやってくれるもの”となり、自発的に動けない子になると困ると思い、自分で後始末をさせていた。
すると、本人も“やってしまうと面倒なことになる”と気づき、そもそも失敗しないようになるなど、注意力も高まった」(44歳 女性 息子10歳)

自分の行動への責任感を育む

上の声のように、こぼしたものを自分でふくことは”責任の取り方”を教えることができます。
「自分がやったことは、自分で責任をとる」ことを覚えさせることが重要。例えば学校のランチタイムでも、自分で飲み物をこぼした時にサッとふける子、ぼーっとして他人にふいてもらう子、その差は歴然。責任感を持って取り組める子は、将来も有望です。
とはいえ、最初からいきなりは難しいので、子どもがこぼしたことに気づいたら、「誰にでもあることだもんね、ちゃんと拭こうね」と声をかけて、一緒にやることから始めましょう。

以上、いかがでしたか? シンプルなことばかりですが、親が手を出してしまっているケースは多いのではないでしょうか。
“自分のことは自分でやる”力は、子どものうちは重要性に気付きにくいのですが、基本的なことが自分で出来るかどうかは学力も大きく左右するばかりでなく、将来、就職してからの結果にも大きく影響します。
お伝えした情報も参考に、子どもの自立心を養う接し方をしてあげましょう。
(ライター 秦野理恵)

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