県市長会は21日、新潟市中央区の県自治会館で定例総会を開いた。
県町村会と共同で泉田裕彦知事に提出した県政の検証に関し、知事から19日付で渡された文書について協議したところ「十分な回答とはいえない」との意見が大勢を占めた。今後の対応は改めて協議する方針。検証をめぐる対立は堂々めぐりの様相を呈してきた。
非公開の総会には14人の市長のほか、副市長など6人が代理で出席した。
終了後、同会の会長を務める長岡市の森民夫市長は「私どもの提案に真摯(しんし)に対応したものとは言い難いというのが大勢だった」と記者団に説明。10月の知事選に向け、泉田知事の後援会からあった推薦要請についても「少し時間をおき、今後検討する」とした。
泉田知事は19日付の文書で、子供の医療費助成など6項目の検証内容は文書では対応が困難として、面談での意見交換を求めた。ただ、森市長は「文書ですらこれだけ食い違っている」と指摘し、現時点での面談に難色を示した。
市長会の副会長を務める新潟市の篠田昭市長は「『これ以上しようがない』という意見もあった」と説明。見附市の久住時男市長は医療費助成などを例に挙げ「知事の回答とのギャップに、がっかりした市長もいた」と話した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160722-00000040-san-l15