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自分を苦しめる「~するべき」の考え方は子ども時代に作られる

私たちが怒る理由はごく簡単に言ってしまえば、自分が信じている「~するべき」が目の前で裏切られた時です。

この自分なりのルールと上手に付き合えるようになると、怒りの感情と上手に付き合うことができるようになります。
ただ、多くの人はこの自分のルールで自分自身を苦しめてしまっています。

今回はこの「~するべき」というルールがどうやって作られるのかを考えてみましょう。

人の「~するべき」はまずは家庭の中で作られます。子どもは親から「~するべき、~するべきでない」といったことを教わります。
子育ての中なら自然なことであり、親としては子どものことを思って教えることが大半です。
この時に後々に自分を苦しめることになる「~するべき」も作られます。

子どもが自分の中に自分を苦しめる「~するべき」を作ったからといって、親の教えが悪いということではありません。
ただ、子どもが親が望んだ道とは違う道を選ぼうとした時に自分にブレーキをかけてしまったり、あるいはそもそも親の価値観が通用しない社会になっていて、そのギャップに苦しんでしまうということもあるのです。

筆者の場合、両親ともに公務員なので、子どもの頃から働く先は安定したところであるべきということを聞かされました。
必ずしも公務員であるべきということではありませんでしたが、テレビコマーシャルをやっているような企業で働くべきという価値観が両親は強かったのです。

筆者の最初のキャリアはカナダのベンチャー企業でした。
当然、親は猛反対でした。その会社のことを調べ、その会社で働くことがいかにダメかということを説かれました。
筆者自身、自分でキャリアを築こうと選んだ道でしたが、心の中に「自分は本当は安定したところで働くべき」ということがひっかかっていて、すっきりした気持ちで働くことができなかったことを覚えています。

私たちの「~するべき」は親の影響を強く受けるものですが、成長し、自分の人生に向き合う中でそのルールや基準を書き換えていくことができます。もし自分を苦しめるような「~するべき」があり、それが人生にマイナスであれば、ルールを書き換えた方がいいのです。

ではどうすれば、書き換えることができるのか。残念ながら一朝一夕にはできません。長年慣れ親しんでいるものなので、自分が手放したいと思ってもなかなかできないのです。まずは自分を苦しめる「~するべき」を特定することから始めましょう。

何かを決める時や行動する時、うまく行かない気がしたり、自信がない、後ろめたさを感じたりすることがあれば、そこに自分を苦しめる「~するべき」が隠れている可能性が大です。そんな時は自分自身に次のことを質問して下さい。

「何の制限や制約もないとしたら、それを決めたり行動したりした時にどんな状態になっていればいちばん幸せか?」  
自分を苦しめる「~するべき」は、理想の状態さえ想像できないほど、自分の頭を鈍らせています。あるべき理想を考えるだけなら、手間もかからないし、誰にも迷惑をかけません。気軽な気持ちで理想の状態を考える練習をしてみましょう。

(日本アンガーマネジメント協会代表理事 安藤俊介 朝日新聞デジタル「&M」)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160719-00010001-asahit-hlth

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