平成16年の中越地震で水没した長岡市山古志地区の家屋を長期にわたり保存するため、同市や中越防災安全推進機構が進めていた補修工事が終わり、報道陣に8日公開された。
同地区の木篭(こごも)集落では地震による土砂崩れで川がせき止められ、家屋が水没した。同市は震災遺構として2棟の保存を決め、同機構と協力して昨年10月に調査・補修に着手した。
このうち1棟は補修が必要な状態だったため、屋根の瓦などを元の状態に戻し、倒壊を防ぐため家屋内に鉄のパイプと筋交いを設けた。また、家屋の中には土砂が積もっており、川の増水に備えて柱に防腐剤を塗った。事業費は2700万円で、県の中越大震災復興基金を活用した。
今後、家屋の周囲に柵を設け、洪水で家屋が流されないようにする。工事は11月末までに終わる予定。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160609-00000013-san-l15