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わが子がみるみる「怠け者」に…!? ジャンクフードの健康被害以外の悪影響

今の時代は子どもが自分自身で、どんな食べ物でも気軽に買えてしまう世の中。気が付けば、わが子の口にする食べ物が、親の知らないところでジャンクフードばかりになっていたという場合も……。

しかし実はこのジャンクフード、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究によれば、食べすぎると“怠け者”になってしまう恐れがあると分かったのです。肥満や様々な病気の原因になることは良く知られていますが、“怠け者”とは初耳では?

そこで今回は同大学の研究結果を基に、ジャンクフードの食べ過ぎがもたらす注意点を紹介したいと思います。

 

■1:そもそもジャンクフードとは?

研究結果を紹介する前に、そもそも“ジャンクフード”とは何なのか、簡単にまとめてみました。辞書で調べてみると、

≪即席麺 (めん) やスナック菓子など多種・大量に生産されている食品。また、高カロリーだが、栄養価が低く、添加物の多い食品。≫(出典:デジタル大辞泉)

とあります。安くて便利で素早くたくさん食べられる割には、炭水化物以外のビタミンやミネラル、食物繊維などが極端に少ない食品を言うのですね。『コトバンク』の“知恵蔵mini”では、

≪一般に、菓子類・インスタント食品・糖分の多い清涼飲料水・ファストフードなどがジャンクフードといわれる≫

といった解説もあります。スナック菓子、カップめん、各種ジュース、ハンバーガーなど……。いかにも子どもが好きそうな食品ばかり。

下手をするとご主人も好んで食べているかもしれませんが、こうした食品を食べすぎると、疲れやすく“怠け者”になってしまうかもしれないと、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校の調査で指摘されているのです。

 

■2:ジャンクフードは肥満だけでなく“怠け者”になるリスクも!?

研究によると、ジャンクフードがもたらす健康被害を調べるために、32匹のメスのラットを用意して実験を行いました。

まずは16匹ずつの2グループに分け、片方には魚の肉やトウモロコシの粉などそれほど加工されていない通常の食べ物を、もう一方には糖質の多いジャンクフードのような加工食品を、6カ月間与え続けます。

その結果、ジャンクフードに近い食べ物を口にしたラットは、予想通り太っただけでなく、“怠け者”になってしまったというのです。

 

■3:ラットの休憩時間が2倍に

“怠け者”といっても解釈は様々ですが、ここでいう“怠け者”とはどういった意味なのでしょうか? 同大学は実験の中でラットにレバー付きの給水器を用意し、行動の変化をチェックしました。

実はこの給水器、レバーを押さなければ水が出てこない仕組み。ラットはいわば水を飲むために毎回ちょっとした“労働”を求められます。

その状況下でラットの行動を観察してみると、ジャンクフードに見立てた加工食品を食べて太ってしまったラットたちは、水を飲む回数が減ってしまったといいます。さらにはレバーを押して水を飲む動作そのものがうまくできなかったそうです。

水を飲む回数がどのくらい減ったかというと、ジャンクフードを食べているラットは、健康的な食事をとっているラットと比べて、2倍水を飲む間隔が長かったそうです。

このことから、休息時間が長く労働を怠りがちという結果が導き出されました。

 

■4:ジャンクフードが体に悪影響を及ぼす理由は?

なぜジャンクフードを食べ続けることが“怠け者”になってしまうことと関係あるのか?

その理由までは今回の調査では明らかにされておらず、また今回の実験はラットで行ったので、人間にも必ずしもあてはまるとは言い切れません。

ただ、一般的にジャンクフードはカロリーが高く、食べ続けると簡単に太ってしまうと言われていて、現に上述の実験でも、ジャンクフードを食べたラットはみるみるおデブになりました。

体重が増えれば、当然ですが体が重くなります。体が重くなれば、体を動かす動作そのものも面倒になりますよね。運動量が減れば筋肉量も落ちますので、より体を動かす作業がおっくうに……。

また、ジャンクフードばかりで栄養が偏ってしまうと、例えばエネルギー代謝をサポートしてくれるビタミンB1など、疲労回復に必要な栄養素も不足してしまいます。

ビタミンB1は夏バテ解消にも効果的な栄養素。こうした体の健康維持に不可欠な各種の栄養素が不足して、より疲れやすい体になってしまうとも考えられます。

気が付けば何に対しても、だるい・疲れた・面倒、ということに……。「まさに、うちの子の口ぐせだ!」という方は、ジャンクフードを食べさせすぎていないか、あらためて考え直してみてはどうでしょう?

 

■5:ジャンクフードは本当に健康への悪影響があるの?

と、ここまでジャンクフードのもたらす悪影響を述べましたが、そもそもの話としてジャンクフードは、本当に体に悪いのでしょうか?

先ほど引用した辞書の中では、即席麺やスナック菓子がジャンクフードの筆頭として挙げられていました。

例えばこの即席めん、炭水化物(糖質)ばかりで栄養価に優れていないのかと言えば、実はそうとも限りません。

姉妹サイト『VenusTap』の過去記事「“栄養ないでしょ”は大間違い!即席めんは最強の疲労回復メシだった」で紹介されていますが、各メーカーの努力によって即席めんにはビタミンB1、カルシウム、タンパク質などが強化されています。

消費者の健康を考え、いろいろと努力してくれている企業にとっては、“ジャンクフード=体に悪い”という評価はちょっと不当なのかもしれませんね。

とはいえ一般的に見て、やはりジャンクフードには栄養が極めて偏った食べ物が少なくありません。どこの企業も消費者の健康を第一に考えてくれるとは限りませんよね。食品添加物も多く使われています。

例えば高校生の子どもが学校帰りにジャンクフードばかり食べて帰ってくるといった場合は、付け焼刃かもしれませんが傷みにくいフルーツを持たせたり水筒を持たせたりと、可能な範囲で調整してみてはいかがでしょうか?

もちろん子どもも高校生くらいになると付き合いがありますし、全く食べさせないことは不可能に近いです。ただ、親が強く意識して声掛けをし続ける姿勢は、絶対に重要ですよね。

 

以上、ジャンクフードの食べすぎがもたらす注意点をお伝えしましたが、いかがでしたか? 休日の食事も、「面倒だから」とジャンクフードを食べさせて終わりといった形にせず、できる範囲で健康的な食べ物を食べさせるよう工夫したいですね。

(ライター 坂本正敬)

http://wooris.jp/archives/198692

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