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建築士が教える、わが子が「本を読まない子ども」に育ってしまう家の特徴4つ

4月23日は「子ども読書の日」です。子どもの読書活動の推進のために設けられました。

『WooRis』の過去記事「頭が良くなるだけじゃない!“寝る前の絵本の読み聞かせ”5つのスゴイ効果」でご紹介している通り、子どもにとって本を読むことは、知識や想像力を育てるのに大変有効な手段です。

「でもうちの子は本に興味がないし……」と諦めているママ、もしかしたら親が“本に興味がない環境”を作ってしまっているのかもしれませんよ!

今回は2級建築士である筆者が、現役保育士さんのお話をもとに、“読書をしない子”を作ってしまう家の特徴について4つご紹介します。

 

■1:リビングに本棚がない

家族が一番長くコミュニケーションをとる場所といえば、リビングではないでしょうか。

そこに本があれば、“自分のそばに本がある”という状況が普通になります。

子どもが小さければ小さいほど、自分の身近にあるものに興味をもつもの。“読むものである”という意識はなくても問題ありません。近くにあるということが重要なのです。

今まで全く本に手を伸ばさなかった子が、突然手に取るようになることもあるのです。食事でも同じですよね? 食卓にのぼらなければ、ずっと知らないままですが、食べなくても食卓に出続けることで、ちょっと手を付けてみたくなるのです。

「リビングは狭いので置くスペースがないわ……」という方は、壁面収納を使ってみてはいかがですか? 通常の本棚に比べて置く量は多くありませんが、いつでも手に取れる場所に本があるという状況は作れますよ。

 

■2:トイレや寝室などへの工夫がない

絵本を買ったものの、興味を示さないからといって、そのままにしていませんか?

例えば、その絵本のキャラクターをカラーコピーして、トイレや寝室など、絵本のない部屋に飾ってみてはいかがでしょうか?

子どもは目に入ってくる景色に何らかの反応を示します。リビングにある本と、トイレに飾られたキャラクターが同じだと思うと、その共通項に興味をそそられます。

有名な絵本だと、キャラクターのグッズも売っていますので、そのようなグッズを家に置くのも一つの有効案です。

 

■3:親が読む本を一緒に置いていない

リビングに本棚を置くことをおすすめしましたが、そこに一緒に親が読む本も置きましょう。親が読んでいる本は、子どもが大きくなったときに“親を知る”という意味合いで大きな役割を果たします。

子ども主体で閲覧するのが第一ですが、同時に親も自分の興味のある本を手に取るのもよいと思います。親が楽しそうに本を読む姿を見せてあげることで、子どもは本に対する意識を高めます。

本の多い環境といえば図書館や本屋ですね。そのような環境に連れていくと、おのずと本に対する興味がわきます。特にキッズスペースが確保された図書館がおすすめです。

図書館では走らない、大声をあげないなどの決まりがあるので、社会性も身に付きます。月齢が低い場合、なかなか言い聞かせられないこともあるかと思いますが、短い時間でも足繁く通うことが重要です。

 

■4:子どもの「読んで」にすぐ対応しない

子どもは“今”を生きています。

子どもが本を持ってきて「読んで」と言っているときは、そのときに読んでほしいのです。

「今洗い物しているから、ちょっと待ってね」という事情もわかるのですが、本に関しては可能な限り「読んで」の瞬間に家事の手を止めてでも読んであげましょう。家事が終わってからでは、“読んで欲しい”気持ちはすでになくなっているということも、よくある話です。

絵本の読み聞かせは、親子の大事なコミュニケーションです。小さい子どもであれば、親の膝の上に座らせて読んであげるといいでしょう。親子が密着して絵本を読むことで、子どもにとって“読むこと”が“大好きな時間“となります。

一方で「読んで」と言われて読み始めたものの、すぐに飽きてしまうことがあるのも子どもです。そんなときには無理強いせずに、子どもの自由にさせてあげましょう。無理強いは本を嫌いにさせてしまうかもしれません。

親子で本を読むという行為は、場所を選びません。どんな環境であっても、本さえあれば読むことは可能ですので、是非ともその機会を逃さないようにしてください。

 

以上、“読書をしない子”を作ってしまう家の特徴についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?

読み聞かせをしてこなくても、本が好きな子もいます。しかしそういう子の親は、多くの場合本が好きで、そのため生まれたときから家に本があるという環境の中育ってきているのです。

同時に、読み聞かせをしてきたのに全然読まない……という子もいます。その場合でも、今後本好きになる可能性を大いに秘めています。子どもはその時々で興味の対象が異なり、世界が広がる中で本以外のものに興味を示すことは当然のなりゆきです。ですから、焦らずその後の成長を見守ってください。

本は子どもの頭をよくするだけでなく、心をはぐくむ大事な役割を担います。特に大きく心が成長する乳幼児期には、親子の絆として本というツールを活用できれば、子どもにいい影響を与えてくれるでしょう。

(ライター 沖田かへ)

http://wooris.jp/archives/199023

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